価値ある住宅の基準


一般的に異本では住宅の建設資金を「金融公庫」や「銀行」から調達して行いますが、この時金融機関は何に対してお金を融資するかといえば、一応住宅そのものを「担保」として貸し付けを行いますが、実際の審査の中では「建物の価値」についての審査は行われず、申し込み本人の年収のみに重点がおかれて貸し付けが行われているのが実情です。

結果万が一アクシデントでローンの返済が出来なくなった時、金融機関はその家を売却してローンの残金の返済にあてるように迫ります。しかしもともとその家は資産価値としての側面から評価をされていないため為にほとんどの場合、二束三文でし売却できないのです。

海外住宅先進国と言われるアメリカやカナダ、欧州等では、金融機関が住宅ローンを設定するときには、機能や性能の審査と共にそのデザイン性に最も重点がおかれてローンの貸出金額が設定されます。

なぜなら、もし貸し付けたローンが返済不能になった時にその住宅を販売にかけても買い手がつかなければ損失が発生してしまう為、10数年後の価値(販売価格)までも予測して貸し付けを行います。

その時のデザインの判断基準はといえば、過去数100年の文化の中で多くの人々に好まれ、社会的に認知された正統派&伝統派(クラシック&トラディショナル)なものに限るのです。

そうでなく建築主がこだわり住宅という名のもとに、思いのたけをぶつけた住宅をデザインしてみても、販売という市場にかけたとき、「金融機関」はあまりにも大きなリスクを背負い込むことになるために、正統的、伝統的な要素を取り入れたデザインの住宅にしか貸し付けを行わないことにしている訳です。世界遺産に指定されるような建造る物も、「機能」や「性能」を超えてその価値を「デザイン性」に見出していることからも理解されることでしょう。