不可能への挑戦~お客様との物語1~

海外視察団

日本でこれまで例をみない2×4住宅に、日本政府も表彰しているアメリカの輸出業者から視察団が来場しました


今日は私(板東)とお客様との物語をひとつご紹介させて頂きます。

 

牛久市に世界的に見ても珍しい、淡水で真珠を造ってしまう会社があります。(最近、よくテレビ等にも出ているところです)

当時、ある方の紹介でその店舗の建て替え工事の話が舞い込みました。オーナーであり専務でもあるHさんと技術屋えあり社長でもあるTさんを伴い、弊社の建物をいくつか案内させて頂きました。

こよなく、自然や生き物を愛するオーナーHさんはこんな建て方や素材を使って新店舗が本当に出来るのなら是非にもとのお話しで、当初「鉄筋コンクリート」で予定していた建物は、その後紆余曲折を経て、きわめて短期間のうちに2×4工法へと変更となり、めでたく成約となりました。

しかし、出来ると思っていたその建物はきわめて規模が大きいことと、吹き抜けや大空間のあることから、一部に鉄筋や鉄骨を使わなければ無理ではないかとささやかれ始めました。

 

私は、2×4工法の勉強を、アメリカ現地に直接学んだこともあって、ちょっとした店舗やホテルなどは全てこの方法で造れると言うことを、確信していましたので、何の不安もありませんでした。

 

ところが設計士や部材メーカーまでもが、それは無理だと言い始めたのです。

急遽私はアメリカにとび、実際にそのような規模、あるいはそれ以上の規模の建物がその工法によって建築できることを再度確認してきたのです。

ただ、日本でそれを造るとなると前例がないとのことなので、慎重にならざるをえません。

構造の急所となる部材は、特殊な部材の為、その使い方を間違えれば命取りに

なりかねないからです。

また部材が大きいために船で港まで運んでも、どうやって現地に搬入するかという初歩的な問題から手をつけなければなりませんでした。

これは以前に、テレビで見た「新幹線の輸送計画」にヒントを得て、数十台の大型トラックを深夜に国道沿いに移動させることで解決しました。個人住宅会社としては異例の警備付きでの搬入です。

こんな事から始まった、日本初めてづくしのプロジェクトも無事竣工が終わり、お披露目パーティーが開催されました。

その後この建物はNHKをはじめ、数多くのテレビで全国放送されました。

実はここに感動の物語があったのです。

それは、まだ建築の見積もり段階のことでした。

私はこの会社やオーナーが地元では名士と呼ばれるほどの知名度をもった方であることを知っていましたので、その関係業者にはなるべく地元でもゆかりがあるであろう方たちを採用することで、業者の絞り込んでいました。

そんなときです。ある関係者がこのオーナーに進言をしました。

そんな聞いたこともない会社に頼まなくても、私ならもっと信用力のある会社を知っているから紹介してあげようというものでした。通常は考えられない事ですが、当社がその工事の指定業者として、良かれと思って選定した業者からの意見です。

このときこのオーナーのHさんはその担当者にこういったのです。

「何を言っているんですか、仮にも私が良いと思って選定した建設会社ですよ。あなたの会社も今でこそ多少は名前が知れているが、昔は裸一貫で私の先代を頼ってきて、私の先代が、相当骨おってあなたの会社や社長を助けたんですよ。知っておりましたか・・・?」

更に付け加えてこう言いました。

「人間は、誰でも生まれてきたときは裸なんだよ。みんなに育てられて大きくなってゆくんじゃないでうすか。ちょっとばかり大きくなったからと言って人を見下してはいけない、まして恩義を忘れるようなことがあってはいけませんよ。」

なんということでしょう。ただただ感謝です。今でも思い出す度に涙が溢れてしまいます。「人は生まれてきたときは裸です」生涯の座右の銘が増えました。

あのとき、それから数年後には弊社が「日本有数の技術力を持つ会社」になるということがオーナーHさんには見えていたのでしょうか・・・不思議なことです。

今でも遊びに行きますが、お茶をごちそうになったり、旬の野菜を頂いたり、いつもいつもありがとうございます。

顔は良いですが冗談しか言わない私です。(笑)

でもいつもお会いする度に心で両手を合わせています。本当にありがとうございます。

 

 


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